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映画祭@新宿バルト9、大盛況!

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭が華々しく開幕し、大勢の人たちで盛り上がりました。そのオープニングの模様をレポート!

7月11日(金)、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭が新宿バルト9で幕を開け、週末の3日間、二丁目とも連動して楽しいひとときをプレゼントしてくれました。17日からのスパイラルホールでの後半戦もお楽しみに!

 7月11日(金)~13日(日)、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭の前半戦が新宿バルト9で華々しく開催されました。日本一高層に位置するシネコンとして鳴り物入りで建てられたバルト9の入り口に「TOYKO INTERNATIONAL LESBIAN&GEY FILM FESTIVAL」と書かれた特大のポスターが貼られ、大勢のゲイやレズビアンたちが詰めかけ、どのプログラムも満席状態の盛り上がりでした。
 そのオープニングでは、古代ギリシアの兵士をモチーフにしたようなSEXYな衣装をまとったTOY BOYたちが光るサーベルを持って登場し、ゴージャスなDRAG QUEENマーガレットのMCとともにステージを華やかに盛り上げました。
 オープニング作品『シェイクスピアと僕の夢』の監督さん&プロデューサーも登場し、マスコミ向けのフォトセッションも行われるなど、ちょっとセレブっぽい場面もありました。
 19日から公開される韓国映画『後悔なんてしない』の先行上映では、韓流映画ファンの女性なども大勢詰めかけ、主演のイ・ヨンフンくんの舞台挨拶に黄色い声援+野太い声援が飛び、ものすごい熱気でした。この映画の監督さんは、韓国で初めてゲイだとカムアウトした方だそうです(素晴らしいですね!)


左上:入口に貼られたポスター 上:光るサーベルを持ったTOYBOYが入場 右上:ステージまで近づいていきます 左下:『シェイクスピアと僕の夢』のプロデューサー&監督さん(カップルだそうです!)とMCのマーガレット、TOYBOYのフォトセッション 下:『後悔なんてしない』 主演のイ・ヨンフンくんが登場! 右下:イ・ヨンフンくんのトーク。急に来られなくなったもう一人の主演男優イ・ハンくんと生電話する場面もありました。

 土曜日の夜には二丁目のバー「非常口」で公式パーティ「ル・グランバル」が開催され、ハデな装いのパーティピープルやアキバ系ピープル(秋葉で人気の「キューティーパイ」というアイドルが出演!)や二丁目ピープルがいい感じにブレンドされていて、様々なショーや演出で大勢のお客さんたちが楽しんでいました。


 17日木曜日からは青山スパイラルホールで毎年恒例な貸切状態での映画祭が満喫できます。こちらの方がゲイゲイしく盛り上がりますので、みなさんぜひお出かけください。
 手前味噌になりますが、「GAY TRAVEL JAPAN」では18日(金)と19日(土)の2日間、「真夏のゲイリゾート」をテーマにブース出展しますので、イケメンキャンギャルに会いに来てください!


公式パーティ『ル・グランバル』の様子。 左上:アルピーナによる「真夏の夢」。ユーミンそっくりで素晴らしかった! 上:レイチェル・ダムールのガウジャスなショータイム 右上:レイチェルはポールに飛び乗ったりストリップをしたり、本当に楽しませてくれました  左下:イケメン大道芸人によるファイアーショー 下:『バディ』誌等でおなじみのイケメンレスラーがプールに。スーパーボールをすくってイケメンとふれあおうという面白企画です 右下:このパーティをオーガナイズしたマーガレット様とゴーゴーガールたち


 

ゲイ映画レビュー

 ここからはJunchanがバルト9で観た作品のレビューです。どれも一般の映画館で上映されるような(というかしてほしい)クオリティの作品で、本当に観てよかった!と心底思いました。スタッフの方の自信にうそはないと思いました。(ていうか、無償でやってるのにこんなスゴイ作品よく集めてくれました!と、その努力に拍手を贈りたい気持ちでした)
 ここではパンフレットにはあえて載せられてないサイドストーリーや、実際に観てみてわかる名場面などを中心に、オイシイとこ取りでこっそり教えちゃおうと思います。
  『バンコクラブストーリー』以外はこの週末にスパイラルホールで上映されますので、チケットが取れずに泣いた方や「観ればよかった!」と後悔している方などは、ぜひぜひ、スパイラルの方でご覧くださいね。
(もうスパイラルのチケットを買ってる人は、当日のお楽しみ!ということで、このレビューはスルーしてくださいね)
 スケジュールの詳細やチケット購入方法については、公式サイトをご覧ください。

 
『シェイクスピアと僕の夢』
 まさにいたずらな妖精(フェアリー=ゲイのこと)となったティモシーが繰り広げる騒動の楽しさも見所ですが、ちゃんとまさかのオチが用意されていたり、ひそかに裏でティモシーをけしかけている古典の女教師(「ツインピークス」に出演していたウェンディ・ロビー。アメリカの岸田今日子)の妖しい存在感、さっきまでいじめていたラグビー部の荒くれ男たちが急にミュージカルをやりはじめたりするあたりの変貌ぶりがアゲです。
 音楽やダンスシーンもすごくイイ。サントラがほしくなりました。
 中学や高校で「オカマ!」といじめられた経験のある方、ぜひ観てください。きっと幸せな気持ちになれるハズです。


『バンコク・ラブ・ストーリー』
 実はタイ版ダイエードラマでした。雨の中突然抱き合い、道の上で転がりながらセックスするシーンはまるで「スクールウォーズ」ですし、それを車の中から悔しそうに見ている女は伊藤かずえにしか見えません。やりすぎ、大げさ、ベタな演出とありえないストーリー展開が一部の人に大ウケだったようです。
 でも、イット(命を助けてくれた主人公に惚れてしまうお金持ちの青年)のちょっとイモっぽいかわいさや脱ぎっぷりのよさにはヤラれました。彼がけなげに主人公を追いかけ、尽くしつづけるあたりの純愛っぷりに泣けた人もいたハズです。
 映画の効果を考えて予告では伏せられていたのですが、そういうラブストーリーとは別のもう1つのテーマがエイズでした。感染したら手の施しようがなく、死を待つほかない、周囲からも汚らわしいと暴力をふるわれるという悲劇…それがタイという国の現実なのかどうかはわかりませんが、僕らの捉え方とはかなり違うんだな…と、ちょっとびっくりしました。
 いろんな意味で衝撃的な作品でした。またどこかで上映されたらいいなあ、と思います。
 


『チュエカタウン』
 スペインの新宿二丁目「チュエカタウン」で繰り広げられる最高にキャンプでビッチでセクスィーなドタバタコメディでした。もうホント、大笑いしながら観れます。
 「チュエカタウン」をアート好きの人が集まるオシャレな街に変貌させようと再開発を企むマッチョなやり手不動産屋(イケメン)と、まったく逆に、アートなんて知らないしド貧乏だけどとにかく大好きな彼氏とラブラブに暮らせたらそれでハッピー!なレイとレオのクマ系カップルとのかみあわなさとか、ゲイのママたちの傍若無人なビッチさとか、サイコホラーのパクリみたいなヤスい殺人ストーリーとか、見どころが満載です。
 ゲイってことはもう当たり前に受け入れられてて、同性婚も認められてるし、ゲイタウンに政治家が来て演説するくらいの時代なのですが、実は世間にとって脅威なのはイッちゃってる系のオバサンたちっていう目のつけどころも面白かったです。タチが悪いママゴンたちの手に負えないビッチさや暴れっぷりは度を越してるっていうかやりすぎ感満載。ゲイバーに乗り込んで来たり、「アンタどうせ日の丸みたいにケツ穴広げて待ってるクチだろ」みたいなセリフを吐いちゃう母親ってスゴイ(笑)。オバサンとゲイってわりとなかよくなりがちだけど(似た者同士?)、ここまでズケズケやってくれると痛快ですね。
 個人的にはレオの潤んだ瞳とでかい図体に似合わない子どもみたいな振る舞いのギャップがとってもキュートでラブリーで、胸がキュンキュンしました。ベッドでチンコボリボリかくシーンとか激しく「萌え」です。ゲイサウナのシーン(それも笑えちゃうんだけど)もエロくて眼福でした~♪
 

 
『シェルター』
 今回観た映画の中でいちばん深く感動した作品です。僕はこれは「誰も死なない現代版のブロークバックマウンテン」なのではないかと思います。ワイオミングの美しい山々の代わりにカリフォルニアの陽光降り注ぐビーチが用意され、30年前は無慈悲で残酷なモンスターでしかなかった世間というものをもう少し理解と協調が可能な友達に変え、純粋な愛を悲劇で終わらせずにイニス(故ヒース・レジャー)の魂を救った、そんな映画なんじゃないかという気がします。
 自分のエゴでザックの自由を踏みにじり、才能をつぶし、未来を亡きものにしようとする姉が憎いと感じた人は多いと思いますが、きっと姉は「世間」の象徴なんだと思います。だからこそ理解ある元カノや親友の優しさがしみますが、むしろ彼らは本当にスペシャル。ザックは(がんばり屋で魅力的だからこそですが)本当に運がいい。ブラピに似ててサーフィンもうまいリッチな作家なんていう理想的なダーリン、なかなか現れないですよ。家庭の事情とかで田舎に埋もれて自分を殺して生きてるゲイの人、たくさんいると思います。
 姉に「子どもの教育に悪いからもうあんな真似やめて」と罵られたザックは傷つき、あんなによくしてくれたショーンに「どうせ一時の遊びなんだろ? もう俺の前から消えてくれ!」と毒づきます。ショーンもカッとなって「君たちはそうやって人のせいにばかりしている。そこから抜け出さなくちゃ変わらないだろ? 臆病者!」とつい言い返してしまいます。本当にせつないシーンです。
 でも、ショーンはあきらめず、幸せへの切符をザックにプレゼントします。そしてやっと、ザックも姉も、彼の才能と新しい生き方を認め、前に進み始めるのです…涙なしには観れない作品だと思います(少なくとも僕はボロ泣きでした。すごいリアルで身につまされたし)
 もう1つ、この映画には重要なテーマがあります。同性カップルが養子を育てることの素敵さを実に自然に、いい形で見せてくれているのです。この映画の舞台がカリフォルニアであるというのは偶然ではないでしょう。 

(Junchan)