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Special

TVドラマ『アグリー・ベティ』

あなたのバイブルになるかもしれない「元気の源」ドラマ

おうちでDVD派のアナタに贈るココロのビタミン。今回はSATCの次に観るドラマはコレ!ということで、ゲイの心をわしづかみ!な名作ドラマ『アグリー・ベティ』をご紹介します。

『アグリー・ベティ』

おうちでDVD派のアナタに贈るココロのビタミン。今回は、SATCの次に観るドラマはコレ!ということで、ゲイの心をわしづかみ!な名作ドラマ『アグリー・ベティ』をご紹介します。

 NHKでの放送をご覧になった方も多いかと思いますが、『アグリー・ベティ』は、ゴールデングローブ賞やエミー賞など多数受賞した批評家お墨付きの名作ドラマです。この作品が評価される理由は、『プラダを着た悪魔』のようにファッション業界の裏側を風刺しており、ドラマとしてのクオリティが高く、面白いから、だけではないと思います。まず主人公が歯に矯正器具を着けてへちゃむくれで、背も低く、ちょっとぽっちゃりしていて、服装のセンスも最悪という…一言で言うと「おブス」な女の子ということ(タイトルに「UGLY(醜い)」ってスゴイですよね)、そして、彼女はヒスパニック(ラテン系)という民族的マイノリティであり、父親や姉、甥など、ヒスパニック系の出演者が多数登場すること、ゲイやトランスジェンダーが重要なキャラクターとして出演すること、など、社会で片隅に追いやられがちな人々が活躍するドラマなのです。ファッション界に働く美しくてお金持ちな白人たちを笑い飛ばしながら、おブスなベティはタフに困難を乗り越え、成功していく、その姿が人々に愛され、社会的マイノリティな人々を勇気づけてきたのです。

<ストーリー>
ベティ・スアレスは、大学を優秀な成績で卒業した性格も頭もいい女の子。出版業界で働くことが夢だけど、見た目がマズいので、どこも雇ってくれない。ある日、ファッション誌『モード』の編集長フェイ・サマーズが急死しし、新編集長として会長の息子ダニエル・ミードが就任。しかし、ダニエルは有名な女たらしであり、秘書に手を出すことは間違いなかった。そこで会長は、絶対手を出さない秘書として、面接にやってきたベティを採用。一方、実力派のウィルミナたちによって会社をのっとろうとする陰謀がひそかに進行していた…


こう見るとまあまあだけど、けっこう大画面で見ると迫力のあるベティ
 
 さて、ここからは、どう見てもゲイにアピールし、ゲイをトリコにし、がっちりファン層に取り込もうとしいるこのドラマの、ゲイ的な見どころ・お楽しみどころをお伝えしましょう。

■ストーリーと演出
 まずやはり、おブス女が主人公であることがスゴいです。だいたいアイドルユニットでもメイン張る人たちはキレイどころで、1人だけおブスがまざっているというのが王道(そんな間違って入っちゃったみたいなおブスキャラをゲイは愛しています)。これだけ全面に出ちゃうなんて画期的です。
 そして、そんなおブスな主人公が、ファッション界に棲息する見た目至上主義な人たちを見返そうと、イジメにも負けず、失敗もしながら、必死の努力で一歩ずつ階段を上っていくサクセス・ストーリーの痛快さ。おブスなベティが持ち前の明るさと気配りで自分にピッタリな彼氏を見つけ、幸せになっていくところもまた、大いに勇気づけられるポイントです。(ベティの恋愛…案外バカにできないサイドストーリーですよ)
 キレ者だったり意地悪だったり目立ちたがりだったり強欲だったりな女たちの「トゥー・マッチ」さもさることながら、そんな女たちのドロドロした闘い(つかみあいのケンカ)もアリで、名シーンがてんこ盛りです。一方、登場する男たちはイケメン揃いです(プロデューサーの趣味?)
 そして舞台はファッション界ですから、オシャレな服やファッション・ショーや、フォトスタジオのゴージャスなセットなど、心ときめくビジュアルには事欠きません。
 とにかくすべてにおいて、やりすぎでトゥー・マッチでキャンプなテイストが満載。油断してると次々にギャグが飛んできます。
 
 ちなみに製作総指揮(脚本も書いています)を務めるマルコ・ペンネッタとシルヴィオ・オルタはゲイなんだそうです。どうりで!

■キャラクターの秀逸さ

完璧な美貌を手に入れ、復讐心に
燃えるアレクシス。
・ベティ
 ベティの魅力はすでにお伝えした通りなのですが、ホントありえないくらい最悪なセンスの服を見事に「着こなし」、観る者を笑わせてくれます。ヘタをするとドン引きしちゃうようなところを「ファニー」に変える絶妙さが素晴らしい。家族思いだったりがんばり屋だったりな性格の良さも魅力です。「ブスだけど気だてはいい子なのよ」とか言っちゃうバーのママみたいなキモチになります。
・ウィルミナ
 やり手のエディターとして活躍してきてウン十年。自分が編集長になるものと誰もが思っていたのに、社長の鶴の一声で息子がボスの座に…憎き息子を失脚させようと、次々に悪企みをはたらきます。ゲイのアシスタントにシワ取りのボトックスを注射させながら底意地の悪い笑みを浮かべるところが面白すぎ。
・アレクシス
 ダニエルの兄。事故で死んだことにして長い間姿をくらませていましたが、突然、美しい女性として戻ってきます(トランスジェンダーだったのです)。自分の内なる女性性を否定した父親を憎み、ウィルミナと共謀してミード出版の乗っ取りを企みます。カンペキな美貌ですが、どこかドラァグクイーンのようなトゥーマッチさがあり、素敵です。

これぞファッション界のゲイ!
典型的なオネエさんです
・マーク
 典型的なオネエさん。ウィルミナといっしょに「MODE」誌を牛耳ろうと、わかりやすくウィルミナに取り入っておべっかを使ってます。最初はベティをいじめるイヤなキャラでした。が、だんだんベティの魅力にほだされ、仲良くなっていきます。ゲイだもの。
・ジャスティン
 ベティの姉ヒルダの息子(つまり甥)。ファッション・オタクで、ベティの強い味方になります。父親にスポーツだけが才能の見せ場じゃないということを証明するために、地下鉄の中で『ヘアスプレー』の一曲を歌ったり。まだ小さいのでゲイかどうかはわかりませんが、きっとそうでしょう。僕らがいちばん感情移入しやすいキャラかもしれません。
 
 ほかにも、いかにもラテン系という感じの情熱的で気の強い姉ヒルダや、ぼんやりしててちょっと変わった電器屋のボーイフレンド、女遊びがひどすぎて仕事がダメな編集長ダニエル、なにかにつけてベティをいびるビッチな受付嬢など、登場人物のほぼ全員が「キャラが立っている」状態。まちがいなく楽しめます。



泣く子も黙るウィルミナを演じる
バネッサ。素敵すぎ!
■キャスティング
 あのバネッサ・ウィリアムズ(『プリシラ』に使用された永遠の名バラード『セイヴ・ザ・ベスト・フォー・ラスト』)が、元ミスUSA(アフロアメリカンとして史上初)のプライドを投げうってやり手&意地悪キャラのウィルミナを思う存分に演じています。アガります。拍手!

 ベティを演じるアメリカ・フェレーラは全く無名だったところから大抜擢されたそうですが、まさにこの役を演じるために生まれてきたのでは?という感じですよね。実はそんなにおブスではない、とも言われたりしています。とにかくスゴい人気になっています。

 アレクシスを演じたレベッカ・ローミンは、『X-MEN』で全身真っ青な強敵ミスティークを熱演し、TVドラマ『恋するアンカーウーマン』の主役を張ったゲイ的にとってもアゲな女優さん。

ヒルダ役のアナ・オルティスは
ホントにゲイフレンドリー

 ちょっとおせっかいだけど情熱的で気が強い姉のヒルダを素敵に演じているアナ・オルティスは、GLAADメディア賞(司会はバネッサでした)や、ニューヨークの同性婚ラリー(あのミランダが彼女との婚約を発表した)にも出席するなどしてきた、すばらしくゲイフレンドリーな女優さんです。

 そして、ゲスト出演してきたのが、ルーシー・リュー、ヴィクトリア・ベッカム 、マーサ・スチュワートといったゲイに大人気な有名人、ゲイのファッション・デザイナーであるアイザック・ミズラヒ、そしてジーナ・ガーション(『ショー ガール』)、リンジー・ローハンというレズビアンにゆかりのタレントだったりもします。

 

 そんな『アグリーベティ』、まだご覧になっていない方は、今すぐレンタルして観てみましょう!
 気に入ったらDVDを買っちゃうという手もあります(買ってソンはしないハズ!)

 


『アグリーベティ』シーズン1コレクターズBOX DVD

出演: アメリカ・フェレーラ, エリック・メビウス, ヴァネッサ・ウィリアムズ, アラン・デール, マイケル・ユーリー
形式: Color, Dolby, Dubbed, Subtitled, Widescreen
リージョンコード: リージョン2
画面サイズ: 1.78:1
ディスク枚数: 5
販売元: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
7485円