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Special

ココロのビタミン vol.4

ゲイテイストムービーガイド

DVD派のアナタに贈るゲイテイストムービーの特選ガイド。第4回目は、歌とダンスで世界を変える『ヘアスプレー』です。(Junchan)

第4回 歌とダンスで世界を変える『ヘアスプレー』

 『ドリームガールズ』の興奮と『プロデューサーズ』の爆笑と『トーチソング・トリロジー』の魂とが奇跡的に融合したような傑作です。
 ジョン・ウォーターズらしい毒が、素晴らしい歌とダンスと役者たちの魅力によって、マイノリティたちの讃歌=革命の物語として、見事に明るくパワフルな感動作へと昇華しています。



 『ヘアスプレー』はもともと、アンダーグラウンド映画の帝王、ジョン・ウォーターズによるミュージカル作品として88年に初製作されました。その時はジョン・ウォーターズ作品のシンボルであるディヴァイン(元祖巨体系ドラァグクイーン。『ピンク・フラミンゴ』では犬のう○こを食べて世界に衝撃を与えました)が出演し、主人公のトレイシーのお母さん役を演じていました。
 2002年にブロードウェイでミュージカル化され、トニー賞8部門を受賞する成功を見せます。
その成功と、『シカゴ』『ドリームガールズ』などのミュージカル映画ブームの流れも受けてリメイクされたのがこの作品です。
 あのジョン・トラボルタがディヴァインの役を演じていて、正直、ディヴァインの強烈な禍々しさに比べるとトラボルタの女装は「フツー」に見えて物足りない感じがします。が、後半、さすが『サタデイナイトフィーバー』の主役!と納得させる切れ味のいいダンスを見せてくれますし、だんだんドラァグっぽく見えてきます。
 主人公のトレイシーを演じたニッキ・ブロンスキーも超キュート!ですし、敵の意地悪女を演じるミシェル・ファイファーや変わり者のお父さんを演じたクリストファー・ウォーケンなどもかなりイイ味出してます。『シカゴ』にも出演していたクィーン・ラティファも素敵です。

 ストーリーは、50年代のボルチモアの街でチビでおデブな高校生トレイシーが『コニー・コリンズ・ショー』というエンターテイメント番組に憧れ、持ち前の明るさとパワーでいろんな偏見を打破していくというものです。
 太っていること、肌が黒いことなどで蔑まれたり、社会の片隅に追いやられてきた人たちが、素晴らしい歌とダンスによってそういう既成の秩序を明るく打ち破っていく様に深く感動します。ゲイの人は出てきませんが、その役割をディヴァイン/トラヴォルタが担っていますし、ジョン・ウォーターズらしい毒や反骨精神とミュージカルのエンターテイメント性が見事にマッチして、このうえなくゲイテイストな作品に仕上がっています。
 まだご覧になってない方は、『ドリームガールズ』以降まだこんな傑作があったのかと感嘆することでしょう。ぜひ、DVDで観てみてください。


ヘアスプレー』 Hairspray
原作:ジョン・ウォーターズ
監督:アダム・シャンクマン
脚本: レスリー・ディクソン
出演:ジョン・トラボルタ、ニッキー・ブロンスキー、アマンダ・バインズ、クリストファー・ウォーケン、ザック・エフロン、イライジャ・ケリー、クイーン・ラティファ、ミシェル・ファイファー、ブリタニー・スノウ、ジェームズ・マースデン
製作国: 2007年アメリカ映画
上映時間: 1時間57分
配給: ギャガ・コミュニケーションズ

ブロードウェイの再来日公演も決定いたしました。こちらもオススメです!
日程:6/2(火)~14(日)
場所:東京厚生年金会館大ホール
チケット:S席12,000 A席10,000 B席8,500
一般発売:1/24(土)
2007年来日公演時のサイト↓
http://hpot.jp/hairspray/