ようさん(40代)とごりらさん(40代)はおつきあいして10年のカップルです。今年、10周年を記念して、カナダのバンクーバー(同性婚が認められていて、カナダ非居住者にも結婚証明書を発行してくれる)で挙式し、東京で素敵な披露宴と二次会も開催しました。
お二人のおつきあいには様々な大変さがあったのですが、それを乗り越えて迎えた結婚式だからこそ、感動もひとしおで、周りの友達もたくさん祝福してくれました。
そんな幸せいっぱいのお二人に、インタビューしてみました。(聞き手:編集部)

この指輪に様々な思いやストーリーがこめられています
――このお話だけでも一冊の本が書けるくらいだと思いますが、とりあえずお二人のおつきあいについて、ざっくりとお聞きしたいと思います。まず、出会ったきっかけは?
よう(以下Y):インターネットで。メンズネットジャパンの掲示板に彼がのせていたのに僕がメールを出しました。実はその前にバー「タックスノット」で会っていたんですが、会うまでわかりませんでした。メールして画像交換したときも、はっきりとはわからなかったんです。
ごりら(以下G):詐欺画像だったんです(笑)
Y:メールのやりとりをしているうちに、前にタックスノットで会った人かなぁって気がしたんで、よく行くお店の話とかをメールでふってみたりしたんですが、なんかさらっと流されて、やっぱり違うかなって思ってたんですけど、会ってみたら、あ~らやっぱり、みたいな(笑)
――あらためて会ってみて、それでおたがいに惹かれるようになったんですね。
Y:そうですね。
G:思い出せない(笑)
Y:最初はこの人が僕のことを好きになったんですよ。
G:ええ、そうだっけ?
Y:かわいいなあとは思いましたけどね。飲みに行ったらね、抱きついてくるんですよ(笑)
G:えっ? それより、ジムでのジャクジーで僕の太ももにさわったくせにー。
Y:いや、それは単なるご挨拶だから(笑)
――そういうところがかわいいんでしょうね、きっと(笑)。おつきあいをするためには、ただ見た目がイケるじゃなく、何かつきあおうと思う決め手があったと思いますが?
Y:あまりつきあおうっていう話をちゃんとしたわけじゃなく、じゃ次、会おう、次は何する?って感じでしたね。
G:そう。
――ごく自然に。いっしょに住むようになったのはいつから?
Y:つきあいはじめて3年くらいかな。それまではおたがい実家に住んでいたんで、週末の土曜に会って、毎週うちに泊まっていた。
――ご両親も公認だったんですね?
Y:そうですね、特にしゃべったりはしてないけど。日曜の朝ご飯もいっしょに食べてたし、ティッシュとかも母親が捨ててくれてたし(笑)。特にカミングアウトはしてないんですが、雑誌とかも本棚に普通に置いてあったんで、たぶん気づいてたと思います。
――なるほど。さすがに実家だと気を遣うし、そろそろいっしょに住もうかってことに?
Y:それよりも親が病気で倒れて入院してしまい、なんだかんだあって、やっぱり独立したほうがいいのかなって。で、僕が家を出ることにして、「どうする?」ってこの人に聞いたんです。
G:「来てくれ」と言われた。
Y:そこは見解の相違なんですけど(笑)、この人も実家でいろいろあったし、いっしょに住むことにした。
――そこから幸せな新婚生活がスタートした。
Y:そうですね。でもおたがい男といっしょに住むって経験がなく、本当にやっていけるのかな?って不安でした。でも実際に始めてみたら、意外に全然普通に生活できた。ホント、拍子抜けるぐらい、普通でした。
G:でも、部屋を探すのが大変だった。
Y:僕、国籍は外国人なんですよ。
――そうなんですね。ぜんぜん気付かなかったです。
Y:隠して住むのはいやだったので、男二人で住むってことも、最初からそういうふうに言って。で、このあたりでこのくらいの予算でとか言ったけど、男二人だったらそんなのありません、みたいに門前払いをくらうこともたくさんあったし。僕の国籍が外国だってわかった時点でちょっと…って対応が変わることもあって、腹立たしいものがありました。
――大変だったんですね…そういう様々なハードルを越えて。
Y:いっしょに住み始めてからはそんなに問題はなかったんですが、結局、
G:家を買った。
Y:前のところもそれなりによかったんですけど、賃貸ならではのよくないところがあって。で、彼が家を買ったんです。3年前ですね。
――すごい、お金持ち!
Y:買うときも、男女の夫婦であれば共同名義にできるけど、ひとりで支払いをする形でローンを組むのでそのローンも限度額があったり。そこは面倒でした。
――今は安心して住めるし、特に問題もなく。
G:ですね。玄関の向いにおばあちゃんがいるんですけど、名前も違うし、どう思ってるのかな?って。
Y:いつも仲いいですねって言われるんですよ(笑)。うち、夏はゴーヤーを作ったりしてるんですけど、それを持って行ったり。それでこないだユリの花をいただいて。
――素敵!
Y:ご近所づきあいしてます。
――ケンカとか別れの危機とかはなかったですか?
G:昔、1回あった。
Y:彼が浮気をしたんです。僕はほかの人と遊んでほしくないタイプで、この人は遊びたいタイプなんですけど、違う人とちょっとあって、僕が怒った。で、別れようって話になったんですけど、もう1回ちゃんと話し合おうって言って。
――そこは話し合いで解決したんですね。
Y:そうです。
――コミュニケーションの力ですね。ようさんは手話はもともとできたんですか。(注:ごりらさんは耳が聞こえない方なのです)
Y:いえ、全然。
――つきあう中で勉強していったんですね。
Y:そうですね。つきあっていくうえでコミュニケーションってとても重要だと思うんですよ。それは手話ができるできないって話しじゃなくて、健聴者同士であってもそうですよね。自分は何を求めているのか、何がいやなのか、ちゃんと相手に伝えないと。で、おたがい妥協点を見出していくっていうことが大事だと思ってます。
――健聴者どうしのカップルであっても、行き違いがあったり、ケンカもするし、コミュニケーションって大変ですよね。そういういろんなハードルを乗り越えて、10年もおつきあいが続いてきた秘訣は何だと思いますか?
G:深く考えたことがない。
Y:我慢ですね、僕は(笑)
G:僕はわがままだから(笑)
――お二人を見ていると、なんとなくようさんのほうが保護者っぽいですよね(笑)
Y:母と娘なんです(笑)。まぁ冗談はさておき、長く続く秘訣というほどのことではないですけど、さっきも話したとおり、お互い何をやりたいとか何は嫌だとかをちゃんと言うようにはしてます。ため込まないように。あと、一緒に住み始めてからずっと、それぞれ自分の部屋を確保してるんですけど、それもいい影響があったんじゃないかと思いますね。そこで息抜きできますから。
G:仕事して帰ってきても、ひとりで落ち着く場所がないと大変。自分のやりたいこともあるし。スペースを分けることが必要。
――プライバシーを大事にしている。
G:でも、寝るときはいっしょ。
Y:寝るときがいっしょっていうのは大事だと思いますね。小さいケンカなんか、しょっちゅうしてるけど、同じところで寝なくちゃいけないし、朝、起きたらけろっとしてる。寝たら忘れる、みたいな(笑)
――よくわかります。ダイジェストですが、長続きの秘訣をいろいろ教えていただいた気がします。

バンクーバーのクイーン・エリザベス・パークでお二人が挙げた結婚式。左の女性がコミッショナーです。
――では、カナダで挙式しようと思ったきっかけは? 10周年だし、こういうのあるよ、行ってみようよって感じ?
G:もともと海外旅行が好きで、年に1、2回は行ってたんです。 5年前にハワイに行く機会があって、ハワイについてネットで調べてたらたまたま「ハワイで結婚を挙げる」みたいなサイトを見て、すごいロマンティックだなあって思ったんです。
Y:けど、それをやるのはちょっと予算的に無理で…。で、その話はいったん消滅しました。
G:実は彼はニューヨークがすごく好きで、二人で初めていっしょに行った海外旅行も、ニューヨークだったんです。そのとき5番街のティファニーでリングを買ったんですけど、今回、10周年の記念として、初心に帰って再びニューヨークに行こうっていうことになり、10周年記念のリングを5番街のティファニーで再び買ってもらおうかと。
――スゴい! 豪華! 今してるこの指輪がそうなんですか?
Y:そうです。5番街のティファニーじゃないといやだって。で、今度はもっと高くて豪華なのがいいって。で、帰って来てから中に刻印を入れてもらったんですけど、それも銀座じゃなきゃいやだって(笑)
――まあ! お姫様ですね~(笑)
G:(笑)
Y:それで、ニューヨークに行くついでに、バンクーバーの友達のところにも遊びに行こうかって話になって。
G:その話の中で、カナダは同性婚ができるんだよねって話題が出てきたんで、ネットで調べたら、カナダで結婚式ができるって日本語サイトを見つけて。でもそこはすごく高くて…。でも、幸い旦那は英語ができるので、話をしてみた。
Y:じゃあと思って、英語のサイトをいろいろ見て調べたら、自分で手配すればもっと安くできそうってのがわかったんです。なので、ニューヨークからバンクーバーに飛んで、結婚式をやるのもいいかなと。
――まず指輪をニューヨークで買おうっていうのがあって、そういえばカナダも、という流れ。
Y:ですね。10年の区切りでそういうことができてよかったです。

NYで買ったウェディングリングを交換。永遠の愛を誓います
――あちらで結婚するのって手続きとかけっこう難しいのでは?
Y:手続き自体は、思いのほか簡単でした。バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州のウェブサイトには、ウェディングセレモニーをあげる手順や費用などの説明が載ってるので、それが大きな助けになりました。ゲイウェディングについてのサイトも結構ありましたし。具体的な手続きとしては、最初にマリッジライセンスっていうのを買います。それは100ドル。政府のオフィスだけじゃなく、いろいろなところで買うことができるんです。ドラッグストアとかいろいろ。そのリストもサイトに載ってます。僕らはホテルに一番近かった、保険会社のオフィスで買いました。
――なるほど。
Y:あと、マリッジコミッショナーって人にセレモニーをやってもらうんですが、誰にやってもらうかを決めなくちゃいけない。基本的には同性だろうが異性だろうがセレモニーをやってくれるんですが、実際はいやいややる人と喜んでやる人がいるらしい。じゃあどういう人に頼んだらよいのか。リストがバーって出てるけどよくわからないので、同性婚に関するblogをいろいろ見て、この人がよかったって書かれてた人に連絡をしてお願いしました。宗教色が特にないシビルセレモニーっていう形式があって、僕らはこれにしました。式場は公園でもビーチでも人の家でもどこでもいいんですが、僕らはバンクーバーのダウンタウンからも程近い小高い丘の上にあるクイーン・エリザベス・パークっていう公園でやりました。晴れのときはどこで、雨の場合はどこでっていうことも、あらかじめ決めておかなくちゃいけないってマリッジコミッショナーに言われたので、雨の場合は式のあとに友達といっしょにディナーをする予定にしていたレストランに確認の連絡を入れました。あと、バウ(VOW)っていうおたがいが読む言葉があって。
――誓いの言葉ですね。
Y:そう。自分たちでアレンジもできるんですが、僕らはほとんどそのままで。コミッショナーへの支払いは、基本が75ドル。自宅から会場までの交通費や駐車場代、リハーサルなどは時間で別にチャージされます。あと、ウィットネスっていう立会人が2名必要で、これは現地の友達にお願いしました。ちなみに現地に知り合いがいない場合は、コミッショナーに頼めば実費でウィットネスを手配することもできます。で、彼らは約束の時間より30分以上遅れたので、それでちょっと追加のチャージがかかっちゃいましたけど、それでも100ドル代半ばでした。
――意外に安いんですね。
Y:そうですね。それ以外は、セレモニー用に白いタキシードをレンタルして…それは日本から手配をしていたんですが、あとはブートニア(写真右)っていう胸につける花を注文したりとか。それと、カメラマンをお願いしてました。最初、せっかくやるんで、ちゃんとした写真やビデオを撮ってもらおうと思って、向こうにも同性婚のウエディングプランナーっていうのがいて、コンタクトしてみたんですが、けっこう高かった。で、そんなにたくさん費用もかけられないんで直接手配しようかと思って。まずはビデオグラファー数人、目星をつけてサンプルを見せてもらったんですが、イマイチだったり高かったりで…。なので、ビデオは友達に頼むことにして、フォトグラファーだけでいいかと。で、何人かコンタクトを取った中に、ゲイではなく夫婦でやってる方でけっこう素敵な作品を撮る人がいたので、そちらにお願いすることにしました。とてもフレンドリーで、手続きとかわからない部分もいろいろ教えてくれたりして、よかったです。当日は、ホテルに来てもらい、準備をしているところから、最後のディナーまで撮ってもらいました。

写真見てるだけでちょっと涙が出てきそうな、幸せなキス。本当におめでとうございます!
――海外でそういうこまごました手配をするって本当に大変ですよね…英語ができないと無理。そうやって苦労して挙げた式はいかがでしたか?
G:頭の中が真っ白で。指輪の交換のときに右手を出しちゃったり(笑)。でも、夫婦であることを認められたっていうのが本当にうれしい。生活は変わってないけど、結婚したんだっていう事実が、とてもうれしくて。
Y:実際のセレモニー自体は、マリッジコミッショナーの彼女が話す、一部を僕らが復唱する、指輪を交換して、キスをして、書類にサインをしてするっていう、ひじょうに簡単な、ほんの5分とか10分程度で終わるものなんですよ。
――意外とあっさり。でも、その証明書がどの国の人でも発行されるっていうのがいいですよね。
Y:そうです。カナダのいいところは、居住者でなくても発行してくれるところ。オランダとかも同性婚はできるけど。
――たぶんカナダだけなんですよね。日本では今のところ効力はないけど、結婚証明書がもらえるっていうことがうれしい。
Y:そうですね。あとで郵送されてきて。
G:うれしかったです。
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――カナダでの式は、さすがに日本のお友達はこれなかったので、 じゃあ日本で披露宴をやろうと?
G:僕はレンタルスペースでの立食パーティでいいかなって思ってたんですが。
Y:僕は、どうせやるんだったらふつうの披露宴、海外挙式後の1.5次会みたいなのをやりたかった。ネットでいろいろ探して、ここいいなっていうウエディングレストランが青山にあったんですけど、目ん玉飛び出るくらい高かったんです。前金も高いし、衣装を持ち込むのでいくらとか、何かにつけ費用がかかる。そこはウエディングのための場所だったんで、やっぱりそういうところはそうなっちゃうんですね。なので、けっこういろいろたくさん探して、その中から実際に行ってみて食べたりとかして絞り込んで、最終的に、とてもおいしくて雰囲気もすてきだった表参道のフレンチレストランに決めました。
――なるほど。ひとりひとり招待状を?
Y:はじめはメール等で打診をして、オーケー、たぶんオーケーみたいな方に招待状を出しました。その招待状から始まり、当日のプログラムや席札、ウエルカムボード、引き菓子やドラジェに入れるメッセージカードとかも、ぜんぶ自分達で作りました。
――何人くらい参加されたんですか?
Y:最初の披露宴が41人? 二次会も同じくらいですね。
――いわゆる男女がやってるような披露宴。お祝い金をいただいて。
Y:いや、会費制で。引き菓子だけ用意しました。
G:ブーケトスをやりました。
Y:やりたかったみたいで(笑)。会費でもらった分は食事代と会場代だけだったんですが、持ち出し分のお花が意外と高かった。タキシードとかブートニアとかも、カナダでやったのと同じ感じで用意してもらったんです。
――そういうのがあると結婚式らしいですよね。
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Y:二丁目の大御所の方たちに司会や主賓格のスピーチ、歌などをお願いして、友達にもスピーチをしてもらって。そんなにイベントはやらずに、おちついて料理を楽しんでもらう、大人の披露宴をコンセプトにしました。
――親御さんは参加してない?
Y:うちは両親とも老人施設に入っているので、残念ながら。あ、そういえば、スライドショーを作ったんですよ。向こうで撮った写真とビデオを使って。12分くらいの。
――結婚式といえばスライドショーとかビデオ上映がつきものですよね。
Y:海外挙式なので、どういう感じだったのか、見てもらうために。
――僕も見せていただきましたが、ごりらさんが感極まって号泣してて、こっちも思わずもらい泣きでした…
G:披露宴は泣いてないです。
――でもそうやってたくさんのお友達に祝っていただいて、うれしかった?
G:うれしかった。
――披露宴のあとに、別の会場で二次会?
Y:二次会は披露宴に来られなかった方なども来ていただいて、新宿三丁目のイタリアンでやりました。
――お友達どうしのパーティみたいなカジュアルな雰囲気で。
Y:そうですね。
――本当におめでとうございます。
――そういう素敵な10周年の記念で挙式と披露宴を終えて、今落ち着いてるところだと思いますが、最後に、これからこういうつきあいをしていきたいとか、何か夢があれば。
G:まだ日本では同性婚が認められてない。そこがこれからの課題。実は、カナダから帰ってきたあとに、婚姻届を出しに行ったんです、新宿区役所に。そこで受け付けられませんって言われて、やるんだったら家庭裁判所に持ち込んでくださいと言われた。
――結婚証明書を持って行ったんですか?
G:それは見せてないけど、相談って感じで、これを出したいけどどうすればいいですか?って。憲法でも婚姻は男性と女性でなければならないって書いてないので。
Y:でも、両性って書いてあるでしょ。両性っていうのが曖昧だってこの人は言い張るけど、そこははっきりしてるかなって僕は思いますね。
――でも区役所に行ってちゃんと言うっていうのは勇気があるし、えらい。
G:受理できないっていう証明書をくださいって言ったけど、それもできないって言われた。
Y:お役所でできることには限界があるからね。
G:僕らががんばって、みんながついてきてくれれば、変えていくことも夢じゃないと思う。
――そういう志はすごく素敵。海外でも、役所で届けを受理してくれないってことで、裁判して、勝ち取ったケースがある。
Y:実際、裁判はお金も体力もかかるので、難しいですけどね。
G:何かあったときには、財産とかも持って行かれる。
Y:彼は兄がいるんですが、仲がよくなくて、何かあったときに財産を持って行かれるのはいやだと。
G:遺言は作れるけど、最低限はこの人にっていう部分がある。
Y:今できることをしていったらいいんじゃないかと思って、公正証書は作ろうと考えてます。
――もう1つの選択肢として、養子縁組というのもありますが、そこは考えてない?
G:考えてない。
Y:僕らはイコールな関係でいきたいと思っています。
G:日本で同性婚が認められるようになった時、養子縁組をしていたとすると、それを解消したとしても結婚は認められないんです。これは同性婚だけでなく男女の結婚でも同じ。戸籍法でそう定められているので。
――そうですね…では、いつか同性婚が認められる日を信じて。
Y:できることをやりましょう。
G:カリフォルニアで同性婚が禁止されたのは、すごく悲しい。
――ホント残念ですよね。
Y:前に比べると差が縮まってきたので、次は必ず、ですよね。
――今回のインタビューが、日本でゲイがもっと幸せに生きられるようになるためのひとつのきっかけになると思います。本当にありがとうございます。
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カナダから送られてきたようさんとごりらさんの結婚証明書。かけがえのない一生の宝物です。
ごりらさんはろう者(耳が聞こえない方)、ようさんは健聴者ということで、大多数のカップルよりもハードルが高い、大変さが伴うおつきあいだったと思います。それでもあきらめずにつきあいを続けてきて本当によかった…カナダの結婚式でごりらさんが見せた涙は、そういう困難を乗り越えたからこその涙だったと思います。
ようさんの、優しい笑顔の奥にある凛とした厳しさに触れて、幸せは強い意志の産物なんだと感じさせられました。
そして、あきらめずに僕らが幸せになろうとする努力を積み重ねていくことで、道はきっと開かれていくんだろうなと思えるような、本当にいいお話でした。何十年後かわかりませんが、日本で同性婚が実現し、あらためてお二人が正式に結婚できる日が来ることを願ってやみません。