今、漫画blog「♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です」がランキング3位になるほど世間で大人気です。うたぐわさんとツレちゃんの日常のいろいろや、周りの人たちとの心あたたまる(ときどきありえない)エピソードがほぼ毎日アップされ、日々、万単位のファンたちを楽しませています。この漫画blogや著者うたぐわさんの魅力をご紹介します。
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うたぐわさんとツレちゃん(彼氏さん)はいっしょに暮らして9年のベテランカップルです。それだけ長くいっしょにいると、とっくにラブラブ色恋モードは消え去り、「おバカップル」の様相を呈してきます(ホントはそんなにおバカばっかりやってるわけじゃないけど、テレがあるんですよね)。二人の生活はまさに僕らと同じ、リアルなゲイの姿です。
ゲイのカップルっていうと、今でも美少年・美青年どうしの色恋というBL(ボーイズラブ)的なイメージのほうが圧倒的にたくさん流布しています。が、うたぐわさんとツレちゃんは、ゲイとかノンケとかを超えた永沢君的なユニークな造形のキャラ&ちょい美青年くらいの、フツー(…でもないか)さで、日々、生活の中で「おバカ」を繰り広げ、楽しく暮らしています。少年のようなかわいらしさがあるツレちゃんにうたぐわさんが毎日ご飯を作ったり、母のように面倒を見つつ、楽しんでいる様子がとてもほほえましく、愛だなあって思います。幸せってこういうことかなあと。笑いながら。
その愛とか幸せとかは、ゲイだろうとノンケだろうと変わらないことなのですが、ノンケさんが見たときに「ああ、ゲイも同じなんだ」とか「ゲイの人ってかわいい♪」とか「大変なこともあるだろうけど、ずっと幸せに暮らしてほしい」とか、自然に思うだろうなと思います。そこがこの漫画の威力です。
また、うたぐわさんがゲイだということは会社の人たちも全員知っているので、「どの人がタイプ~?」なんて聞いてきたり、送別会ではイケメンを差し出されたり(笑)、ほのぼのしたゲイとノンケさんの交流が描かれています。これって実はスゴいことです。職場で全社的にカミングアウトしながら、問題なく受け入れられ、周りを味方にしているうたぐわさんって、ある意味、スーパーマンのようなパワー(人間力)の持ち主じゃないでしょうか。そのプラスの影響は計り知れないものがあります。
千の言葉より、1つの漫画のほうが、アピールする。そういうものじゃないでしょうか。レズビアン・ライフをかわいらしく描いた『ハニー&ハニー』のように、このblogは、世間をゲイフレンドリーに変えていく最強の装置なのでございます(うたぐわさんの好きな「大奥」風)。
映画『ミルク』や『ハートをつなごう』などと並んで、このうたぐわさんの「♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です」が今、僕らにとって最も重要な役割を果たしているメディアなのではないかと思うわけです。(伏見憲明さんも「笑うゲイリブ」と絶賛されています)
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「♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です」
(ランキング1位めざして、ぜひ、投票をお願いします♪)
http://ameblo.jp/qm080952/
うたぐわさんは、All About[同性愛]のガイド・歌川泰司として全国的にカミングアウトした方で、今でもAll About[同性愛]内にたくさんの痛快漫画や楽しい記事を観ることができます。
ALL ABOUT JAPANはもともと、海外で人気だった生活情報を提供する総合サイトを輸入したもので、リクルート社が出資して日本版が2002年に立ち上がりました。保険や車、住宅などとならんで[同性愛]というチャンネルができたのは、歌川さんという絶妙なキャラクターが運よく近くにいてくれたおかげでもあると思います。ノンケさんとも仲よくでき、顔出しOKで、なおかつゲイコミュニティへの愛情を持ち(パレードやレインボー祭りのスタッフもずっとやっていました)、なおかつイラストや漫画も描ける、素晴らしい人です。歌川さんは朝日新聞のALL ABOUT JAPANの一面広告にも載り、一晩にして有名人になりました。
ゲイシーン的には、大手一般企業が僕らのために出資してくれたというところでも大きな話題になりました。ゲイライフについての良質な読み物を提供するALL ABOUT[同性愛]はとても貴重なサイトでした。実際、歌川さんのもとには悩める若者など、様々な人たちから相談のメールが寄せられました。ゲイシーン(ネット界)の良心として機能していたのです。
2003~2004年はパレードもなく、東京のゲイシーンは少し停滞ムードを呈していましたが、そういう時代にあっても、ALL ABOUT[同性愛]は地に足のついたゲイライフのあり方を地道に提示し、それまでタブーとされてきた政治についての連載(TMGFの赤杉さん)もスタートさせ、尾辻さんなどの政治家・候補者をゲイシーンに受け入れる素地を作ってきたとも言えるのです。
また、90年代までにゲイシーンで活躍していた人たちは、(自分を含め)オネエだったりドラァグクイーンだったりすることが多かったのですが、歌川さんは奇蹟的に彗星のように現れた「ザ・野郎」でした。『バディ』誌などでは「ノンケ食いの達人」として紹介されていましたが、その豪快で人なつっこい(ガハハという笑い方がこれほど似合う方もおりますまい)キャラで、ゲイ/ノンケを問わず、周囲の人を魅了し、トリコにする人気者なのです。
きっと「♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です」はこれからもっと注目を浴びるでしょうし、本になったりもするのでは?と思います。うたぐわさんの活躍に今後も期待しましょう!