ニッチ市場を開拓するのはとても厳しいと言われる中、ガリレオ・キャピタル・マネージメント社は、LGBTマーケットに特化した経営体への投資や専門的なアドバイスを行うファンド「LGBTキャピタル」を設立しました。
保守的な投資銀行業界の中では、LGBTへの投資は初めてということで、経済界でちょっとしたニュースになっています。ガリレオ・キャピタル・マネージメント社を共同で運営するアンダース・ジェイコブセン(ロンドン)とポール・トンプソン(香港)は、次第に成長を遂げるゲイ・マーケットに機を見たのです。
「LGBTキャピタル」は多くのゲイビジネスの経営者に会い、彼らの投資プランが、ビジネスを成功させるような専門的なアドバイスに欠け、外部の投資先にアクセスできずにいることに気づきました。LGBTの企業はもともとオープンではなく、起業のための財政援助を得ていないのです。
「LGBTビジネスの経営者たちは、ビジネスの拡大を望んでいても、適切な資本の構成や財政援助へのアクセスといった専門性に欠けていることが多い」とポール・トンプソンは語ります。「私たちは、LGBTマーケットへの投資こそ、財政的な専門性を提供する重要な機会があると考えます。優良な企業に対して安全な投資を行うことができる部門なのです」
ガリレオ・キャピタル・マネージメント社の調査によると、ロンドンのLGBTコミュニティに向けた企業の80%は、資本の構成や成長といった点に関して専門的なアドバイスを受けていないそうです。この調査は、まだ未開拓な、潜在的な投資性を持つ企業がたくさん存在することをも発見しました。
「たとえば、ゲイ・リゾートは最近、大きな利益を上げているが、資本が十分に投入されているわけではない」とポール・トンプソンは語ります。「投資家はLGBTマーケットの拡大に非常に興味を持っている。が、1つか2つの投資にとどまることのリスクには注意を払っていない」
ポール・トンプソンは米国のフィデリティやプルデンシャルで働き、ゴールドマン・サックスでは国際的な投資部門に携わった人物。アンダース・ジェイコブセンはチェイス・マンハッタンやバンカーズ・トラストで働いてきた投資銀行家。40年以上も金融のプロとして活躍してきた方です。2人は2009年、「投資途上」の部門にフォーカスした企業の創造を趣旨としてガリレオ・キャピタル・マネージメント社を立ち上げました。
2人はともにゲイの方だそうで、社の利益の一部をLGBT関連のことに寄付する意向だそうです。
Galileo Capital unit to advise gay services firms(ロイター)
http://www.reuters.com/article/idUSTOE6110AI20100202
Galileo Sets Up LGBT Capital for Gay Market(The New York Times)
http://dealbook.blogs.nytimes.com/2010/02/02/galileo-sets-up-lgbt-capital-for-gay-market/