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9月の連休の予定はお決まりですか?(2)

「アジアンクィア映画祭2009」で熱くとろけて

9月の連休はレインボーマーチ札幌!と決めている方も多いと思います。が、今年から5連休(シルバーウィーク)になり、旅行費用もグンと高くなったので、行きたいけどキビシイ…という方もいらっしゃるハズ。そこで、都内でも楽しく過ごせるようなイベントをご紹介しようと思います。第2弾は「アジアンクィア映画祭2009」です。

9月の連休はレインボーマーチ札幌と決めている方も多いと思います。が、今年の9月の連休は、今までの3連休から5連休(シルバーウィーク)になり、旅行の費用もグンと高くなってしまいました。行きたくても経済的にキビシイ…という方もいらっしゃるハズ。そこで、都内で開催されるオススメイベントをご紹介しようと思います。第2弾はアジアンクィア映画祭です。

アジアンクィア映画祭…その魅力とは?


アジアンクィア映画祭公式サイト
 アジアンクィア映画祭(AQFF)は、2007年の4月に初開催され、今回が2回目となります。
 新宿バルト9と青山スパイラルホールで開催されている東京国際レズビアン&ゲイ映画祭では、どちらかというと上映されるのは欧米の作品がメインですが、アジアでも近年、良質な作品がたくさん作られていて、それがなかなか上映されないという現状があります。そこで、アジアのクィア(ゲイやレズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどを描いた)作品を集めた映画祭をやろう!とレズビアンの人たちが中心となって、このアジアンクイア映画祭が企画されました。(主催者へのインタビューはこちら)
 
 韓国では『王の男』『悔いなき恋(一般公開時は「後悔なんてしない」)』『双花店』『アンティーク~西洋骨董洋菓子店』など、同性愛にまつわる映画が次々にヒットし、社会現象を巻き起こしています。台湾でも『僕の恋、彼の秘密』 『ゴー!ゴー!Gボーイズ!』『花蓮の夏』『刺青』といった同性愛映画がヒットし、台湾のアカデミー賞を獲ったりしています。アジアに今、熱いゲイ映画の波が来ているのです。それは、韓国や台湾の社会が同性愛に関心を持ち、受け入れつつあるという時代の流れを映し出していると言えるのではないでしょうか?
 また、ここ数年、ベルリン国際映画祭のテディベア賞(最優秀クイア作品)をアジア映画が続けて受賞していました。2006年はフィリピンのゲイ映画『マキシモは花ざかり』、2007年は台湾のレズビアン映画『刺青』、2008年はイランのトランスジェンダーを描いた『フツウに生きたい』でした。世界もまた、アジア映画に注目していたのです。


パンフレットが公式サイトの
トップページからダウンロード
できます。ぜひご覧ください。
 アジアンクィア映画祭にはもう1つ、意味があります。
 夏の映画祭では、大きなホールでやる関係上、どうしてもメジャーな作品が優先される傾向があります。たとえ映像的にはクオリティが低くても、リアルでキモチがビンビン伝わるような数々の素晴らしい作品が、そうやって日の目を見ずにきたという現状もあります。AQFFはそういうインディーズ作品を積極的に取り上げ、作家を育てようという熱意から生まれた企画でもあるのです。

 いずれにしても、1年に2度も映画祭を楽しめるなんて、本当に幸せなこと。とても小さな映画館ですし、きっとアットホームさや熱意が感じられると思います。
 
 そんなアジアンクィア映画祭で上映されるのは、日本、韓国、香港、シンガポール、タイ、インド、イスラエル、インドネシア、フィリピンなど、10カ国以上から集めた30作品以上。ほぼすべてが日本初公開で、各国の映画祭で高い評価を獲得した新作長編作品から、インディーズ作家たちが手がけた短編作品まで、今ここでしか観られない、極めて貴重な映像ばかりです。
 ドキドキしたり、ジリジリ熱くなったり、ヒリヒリせつなくなったりする映画の数々を、心ゆくまでお楽しみください。
 
 というわけで、次のページでは、主なゲイ映画のプログラムをご紹介いたします。

アジアの熱い風を感じる!ゲイ映画プログラム

 ここからは、アジアンクィア映画祭で上映されるゲイ映画のプログラムをご紹介します。
 以下のほかにも『CG&アニメーションプログラム』や『エクスペリメンタルプログラム』、ガールズ作品などがあります。詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。


『ママに花束を』フィリピン 
9/19 13:00、9/21 21:00

建築家として成功し、恋人とも順調な長男オスカーと、ゲイであることを隠さずに青春を謳歌する次男のオルソン、そして性的なことに興味を持ち始めた三男オルウェルは、男運のない母ルスとともに、笑いと無条件の愛に満ちた家庭で幸せに暮らしていた。しかし、オスカーには家族に言えない秘密があった。実は彼もゲイであり、彼が本当に愛しているのは親友のアドリアンだったのだ…

エキセントリックなレズビアン&ゲイSFミュージカル『シャシャ・ザトゥーナ』(東京国際シネシティフェスティバル2007で上映)や、日本占領下のフィリピンを舞台に、フィリピン青年と青年日本兵との愛を綴った『愛シテ、イマス。1941』(第18回東京国際映画祭で上映)などの作品を手がけた、フィリピン映画界を代表する人気監督、ジョエル・C・ラマンガン。本作は、そんなジョエル監督が愛と家族を描く、笑いあり涙ありのドタバタコメディ。破天荒ながら愛情深い母親役を演じたフィリピンの人気女優、 チェリー・パイ・ピカチェ(日本作品『緊急呼出し エマージェンシー・コール』にも出演)のコミカルな演技は必見! 観た人すべてがハッピーな気分になれること、間違いなし!

 


『蓬の花』台湾 
9/20 18:25、9/23 18:05

58歳になるアイツァオは、夫を亡くして以来、女手一つで子供たちを育ててきた。しかし、いい歳になっても結婚に興味のない息子、留学先のフランスから帰国してきたシングルマザーの娘、お金にがめつい母親との関係に心休まらず…

台湾の公共放送、Public Television Service(PTS)では、ゲイを真っ向から扱った革新的なドラマシリーズ『ニエズ』が放映されたほか、毎回良質なTV映画を放映する『人生劇展』でもセクシュアルマイノリティを扱った作品が多数放映されています。今回のAQFFセレクションでは、そのPTSにスポットを当て、『人生劇展』シリーズから名作ドラマ『 蓬の花』を上映します。『 蓬の花』は、世代間に横たわる価値観の違いに悩む“母親”の物語。人生に必要な愛情と寛容さを教えてくれる感動作です。ゲイの息子役を、『遠い道のり』『一年の初め』のモー・ズーイーが、その恋人役を『チョコレート・ラップ』『ゴー!ゴー!Gボーイズ!』のジェン・カン・タンが演じたことでも話題となりました。

 


『僕は小さく恋をする』香港 
9/19 20:5、9/22 21:00

香港で暮らすエリックは、両親から旅行だと言われてカナダへやって来るが、実はここに移住するつもりでしばらく帰るつもりはないと聞かされる。新天地で飲食店経営を始めようとする両親は、さっそく準備を進めるが、中国人アドバイザーのチアが関わりはじめたことで溝ができる。一方、エリックは、新生活に不満を感じながらも新たな出会いを繰り返し、やがて同じクラスのジムに恋心を抱く…

日常に巻き起こる小さなエピソードを丹念に描き重ね、繊細な作品を作り上げる香港の俊英監督、サイモン・チュン監督の初長編作品。2005年に制作されながらも日本では上映機会のなかった幻の傑作がついに登場します。家族、愛、友だち…人生の分岐点に立たされた17歳の少年、エリックの心の揺らぎを巧みに描き、Toronto Reel Asian International Film Festivalでベスト・インディペンデント賞を受賞した本作は、心象風景を交えた映像で、思春期の少年が直面する日々の問題を浮き彫りにしていきます。


 

『無口な情熱 -SIKIL』フィリピン 
9/20 20:25、 9/22 16:55

マニラ南方の小さな町で育った幼なじみのアドンとエンゾ。二人はいつも一緒に遊び、助け合い、お互いのことをいちばんよく理解している親友どうしだった。やがてアドンにはメライという名の恋人ができるが、彼女の両親から交際を反対された二人は、マ ニラへ駆け落ちすることを決意。エンゾは全力でその手助けをするが、それはアドンとエンゾの別れを意味していた。それから5年。マニラで運命の再会を果たしたアドンとエンゾ。それは二人の青年がカラみあう、エロティックショーの相手役としての再会だった…

近年、魅力的なゲイ作品が多数生み出されているフィリピン映画界。本作は、第21回東京国際映画祭で上映された『まばたき』を手がけたロナルド・バートゥビンの初長編作品で、愛と友情の狭間で揺れ動く二人の青年の姿を、濃密かつ純粋に描いた情熱的なドラマです。思いやりがあって優しいエンゾと、いつも真っ直ぐなアドン。そんな彼らを活き活きと演じた主演二人の好演が光る作品です。




『新鋭ゲイ作家プログラム』韓国、シンガポールほか  
9/19 15:30、9/21 13:00

豊かな感性と確かな実力でクィア映画の未来を担う、新世代のゲイ作家たちの短編を集めた珠玉の作品集!
・今シンガポールで最も注目を集めている映像作家、ブー・ジュンフェンが、おとり捜査で逮捕された青年を描いた『追憶のビーチ』
・シナリオライターや俳優、モデルなど、マルチに活躍しているエドワード・グナワンの初監督作品『コインランドリー』
・ロマンチックで粋なストーリー展開を得意とするジョッシュ・キムが、3部作構成で制作中の短編シリーズから『ポリス・ボックス』と『ポストカード』を
・イ=ソン・ヒイル(『後悔なんてしない』)が企画したオムニバス映画で監督デビューを果たしたソ・ジュンムン監督が、若い頃に恋人同士だった老人二人の姿を感動的に描いた『蛍の光』



『ボーイズプログラム』インド、タイほか 
9/20 16:35, 9/21 14:50

ふれあう肌と、視線の誘惑…からまりあうボクらのデキゴトを描いた作品集!
・ビジネスマンのサムと、その恋人ポール。2人の前にイケメンのジグスが現れた時、サムとポールの長く、混乱した関係に終わりの兆しが訪れる…『一夜限りの関係』は、ゲイカップルについてのシリアスで、時に退屈な一考察である。
・摂氏42度のニューデリー、2人の赤の他人、満員のローカルバス、刺激をもたらす揺れ、手、欲望、目、夢想、人違い…。やがてお気楽で愉快なクライマックスへとなだれこんでいく、間違い続きのサイレント・コメディ『ロスト&ファウンド』
・『流れる川、落ちる花』のアヌーチャ・ブーニャワタナの新作『恋のオーディション』は、バンコクに住むゲイの若者がコンドームと格闘し、やがて愛やセックス、恋人との関係について思いもよらなかった教訓を得る姿を描いたラブコメディ。



『韓国プログラム』韓国
9/20 13:00、9/23 13:00

インディーズ作家が躍進する韓国映画界からバラエティに富んだ作品が集結!
・住宅街の道で二人の同級生が出くわし…。思春期の女の子2人の一瞬の出来事 を描いた『通り雨』
・バスの中で目が合う二人。ぶつかる視線と高鳴る胸。そんな二人の行き先は…。『思いっきりハイキック!』『風の国』のキム・ヘソ ンが主役を演じる『少年、少年に会う』
・どこかぎこちない姉と妹。ある日、姉が銭湯へ行こうと妹を誘うが…。トランスセクシュアルの主人公の日常を卓越した演出で描いた『銭湯』
・誕生日を迎えた老人が、誰にも祝ってもらえないことに失望し、自殺しようとする。しかし、そこには先客がいて…。老人 がギャングに追われる青年の身代わりになったことから思いがけないドラマが生まれる『ハッピーバースディ!』



『ドキュメンタリープログラム』台湾、イスラエル、タイ
9/21 18:20、9/22 14:35

『ランドセルの秘密』は、大学教授でもあるリン監督が、学生たちのレポートの隅に書かれた数々のいたずら書きから、彼らの荒れた私生活を知り、家族、性、 暴力に関わる学生たちの複雑な人間関係を掘り下げた貴重な作品。
・ジョナサンは“人魚姫”になりたいと願う4歳の男の子。お祭りで、夢だった人魚の格好をしたいけど、でも…。幼いジョナサンの中で巻き起こる葛藤を、丁寧なカメラワークで見つめた傑作『ジョナサン!』
・アンダマン海の島々に住み、生活 の大半を海上で過ごすという少数民族、モーケン族。彼らには、その存在が脅かされている現実がある。『モーケン、だよね?』は、モーケン族と、島の男たちを目当てにモーケン村へバカンスに訪れたゲイのヴォーとの交流を、フィクションとドキュメンタリーを交えて描いたユニークな作品。大爆笑コメディ『真昼のゴースト』の監督が贈る最新作!