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Special

『ポエトリー・リーディング Think About AIDS~TOKYO FM×Living Together』vol.4

エリオット・ヤミン、松本素生、木山裕策、しりあがり寿らがHIV陽性者に共感

『ポエトリー・リーディング Think About AIDS~TOKYO FM × Living Together』は、有名人の方々がHIV陽性者が書いた手記を朗読し、自身の経験を踏まえたリアルな言葉を語ってくれる、そしてライブも披露してくれたりする本当に素晴らしいイベントです。6月13日、初の土曜開催となったこのイベントの模様をレポートします。

写真:竹之内祐幸

有名人がライブを披露し、HIV陽性者の書いた手記を朗読する『ポエトリー・リーディングThink about AIDS〜Tokyo FM × Living Together』も今回で4回目。初めての土曜日開催ということもあり、今までとはまたちょっと違う雰囲気で盛り上がりました。
 

ソウルフルなライブで魅了したエリオット・ヤミンさん

 6月13日土曜日16時、半蔵門のTOKYO FMホールには、抽選で参加チケットが当たった人たちが詰めかけ、行列を作りました。
今回、初めての土曜日夕方開催ということで、二丁目のゲイバーのママさんなども来られていたほか、松本素生さんのファンと思われる体の大きな方たちや、木山裕策さんファンの女性の方たちなど、会場は様々な人たちでにぎわっていました。

親の立場でエールを送ってくれた木山裕策さん

 「HIVを持ってる人も、そうでない人も、わからない人も、僕らはもうすでに生きている LIVING TOGETHER」というアナウンスに続き、イベントがスタートしました。

 初の海外ゲスト、エリオット・ヤミンさんがトップバッターをつとめました。ヒット曲『Wait for you』や『You say』など3曲をソウルフルに歌い上げ、観客を圧倒していました。ライブ後にはトークが行なわれました。彼自身、ハイスクールの頃から糖尿病を患い、周囲に言うべきかどうか悩んだ時期もあったそうです。「アメリカではHIVとともに生きる社会作りがずっと行なわれてきました。日本でも必要だと思います」。それから木山裕策さんが登場し、病気と闘ってきたミュージシャンどうしの交流について語られました。


堀内貴之さんとしりあがり寿さんは
ほのぼのトークでなごませてくれました
 木山裕策さんは、陽性者と親の関係についての手記をリーディングしました。「たとえどんなことがあっても親は子どもを愛していますから。信じて、頼ってください」とコメントし、親の立場から陽性者の人たちに熱いエールを送りました。

 その後、司会の堀内貴之さん(TOKYO FMの番組「あ、安部礼司」の脚本家)によるリーディング。子どもの頃に両親が離婚し、母親が再婚した相手がヤクザで、兄弟はゲイやジャンキーだったという、たいへんLIVING TOGETHERな環境で育ってきたことを語ってくれました。

 続いて、『真夜中の弥次さん喜多さん』『ひげのOL薮内笹子』など、素晴らしくクイアな作品を世に送り出してきた漫画家、しりあがり寿さんが手記をリーディングしました。「本当は、激しい競争社会で切り捨てられる人たちこそ、社会にとって必要なんだと思います」と、ちょっと緊張ぎみながら、誠実さを感じさせる人柄で、ほのぼのさせました。


以前、Rainbow Ringのコンドームにオリジナルイラストを描いてくださったこともある
しりあがり寿さん。本当にスゴい作家なのに、わざわざゲイのために…素晴らしい方です。

 トリをつとめたのはGOING UNDER GROUNDの松本素生さん。手記を読んで「せつなくなりました」と語り、二丁目のイベントに出演したときのゲイの人との交流のエピソードをまじえながら、「ふつうに陽性者の人と話せる場ができて、悲しい手記を書かなくてもいい時代になるといいな」と語ってくれました。そして『世界のまん中』など3曲を弾き語り。言葉のひとつひとつが心にしみるような感動のライブで、客席で泣いている方もいました。


GOING UNDER GROUNDの松本素生さん、リーディングもライブも本当に素敵でした!

 男性も女性もゲイもストレートも、数百人の人たちがいっしょに、HIV陽性者の言葉や、有名人の方たちの生き様を反映するようなリアルなメッセージを受け取りました。本当に素敵な土曜の夕方でした。

 このイベントの模様は6月25日(木)20:00〜21:00にTOKYO FMで放送されます!
 ぜひお聴きください。