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Special

ゲイシーンはじめて物語

初心者にお届けする、ゲイシーンのいろいろをリアルに初体験したお話を紹介するコラムです。

車の運転歴は10年のベテランだけどゲイシーンは若葉マークのAKIMASA(29)がお送りする「初体験」連載。初心者ならではの視点でゲイシーンのいろいろを紹介してイキます!

 まずは軽く自己紹介。
 AKIMASAはずっと一般企業でリーマンやってきました。見た目は普通。短髪でもマッチョでもありません。どこにでもいる感じです。
 友達とか彼氏とかはネットで知り合えるし、そういう友達や彼氏とはその辺の居酒屋とかレストランで食事したりって感じで、二丁目にはほとんど行ってなかったです。二丁目って歌舞伎町みたく、風俗街のイメージがあって、ちょっと怖い感じがしたし、ゲイバーも何回か行ったことあるけど、カラオケやって騒いだりとかママのオネエさんトークとかも苦手で…あと、お店のカラーみたいなのに合わないとロコツに無視されたりとかして居心地悪いですよね。ゲイナイトとかも、クラブイベントに慣れてないってことがあって、敷居が高いっていうか抵抗ありました。クラブに限らず、パレードとかレインボー祭りみたいなイベントも、なんか「夏休みの登校日」みたいな感じで、行ったほうがいいんだろうけど、特にスゴイ行かなきゃ!って理由が見つからなくて、参加してなかったです。
 って感じで、恐ろしくゲイシーンにはコンタクトしてなかった自分ですが、縁あって今回、ゲイシーンのいろんなことを体験してみることになりました。
 よろしくお願いします!


第1回 意外とやみつき! レインボー祭り

 初回に紹介するのは、8月10日(日)に新宿2丁目で開催された「レインボー祭り」。友達がどうしても行こう!って誘うので、2丁目に偏見を持つ自分ですが、仕方なく行きましたw
 休日には友達と飯食ったり映画観たりするのが普通で、なんでわざわざ2丁目に?と思う方ですが、今回参加してみて、「あ、食わず嫌いだったかも」、と思いました。「なんだ、フツーに楽しいじゃん」、みたいなw


とにかくすごい人だかり! こんだけゲイがいるのってビビります!

 夕方4時に三丁目の駅で友達と待ち合わせて、仲通りに到着すると、すでにそこはヒト・ヒト・ヒトの波。熱気がプンプンしてました。尻ごみしそうになる俺を友達が引っ張って、勇気を出してレインボーカラーの風船で作られたアーチをくぐりました。ひときわ人が集まっている一角へ。ビルの上からしゃべってる人がいて。友達が「2丁目振興会会長の人だよ」と教えてくれました。
 周りを見渡すとイケメンがたくさんいてドキドキ。タイプの人がいっぱいいると落ち着かないですよね! 最初はそういう感じだったけど、1時間くらいいると慣れてきましたねww
 そうこうしているうちに、遠くの方から威勢の良い掛け声が聞こえてくるので、何かと思って振り返ると、酒樽みこしを担いだ男衆がっ! 夏のイベントに欠かせないおみこしが出てくると、俄然お祭り気分が高まりますね! まるで地元のお祭りに参加しているような気がしてきたのは自分だけではないはず。その証拠に、会場には家族連れやノンケカップルもいて、みんなそれぞれにお祭りを楽しんでるようでした。
 おみこしが通り過ぎたと思ったのも束の間、今度は前方からものすごいメークをした魔女が!とビビっていたら、司会をしているエスムラルダさんという方でした。ホラー系女装という新しいジャンルを切り開いたそうで、「女装でホラー?なにそれ?」ってかなりウケましたwww  彼?彼女?は、会場内に出店されている様々なブースを回り、そこでどんな団体が何を売っているのかをマイクを使いながら実況中継してくれてました。

俄然お祭り!って雰囲気になりました

 この間にも人はどんどん増え続け、このままでは体力が続かない…と危機感を感じ、まずは近くの屋台で腹ごしらえ。体力補給ができたところで、今度はゆっくり会場を1周してみました。曇り空とはいえ、あまりに人が多かったため、体からうっすらと汗が…。そんな時、絶妙のタイミングでうちわを手渡してくれたのが、エイズ予防のボランティアスタッフの方。2丁目でエイズとか性感染症の情報センターを運営する団体だそうです。この方たちはなぜか風船も持っていて、100円以上募金したらあげる、というものでした。自分はもらわなかったのですが、それが後で後悔につながりました。
 三線や太鼓の音やかけ声が聞こえてきました。ゲイのエイサーサークルだそうです。ゲイのサークルってテニスとバレーしかないと思ってたけど、こんなのもあるんだ?って新鮮でした。踊ってる人たち、みんなイケメンだし、この人たちみんなゲイなの?とか思って。東京と沖縄が混ざった不思議な時間でしたが、案外、自分はハマりました。後半には見物客も入り乱れて踊りだし、祭りは最高潮!って感じで楽しかったですね。
 レインボー祭りもなんかあっという間に終盤に。「早くない?」と友達は言ってたけど、自分は初めてなので、そういうものかと思い。そして、ここで例の風船の正体がわかりました。フィナーレで飛ばすためのものだったんですね! しまった、もらっとけばよかった!
 カウントダウンが始まると「あーあ、失敗したな」という後悔で気分は最悪でしたが、一斉に風船が新宿2丁目の空高くに飛ばされていくのを見上げてたら、自分もなんだかジーンと来るものがありました。拍手をする人や友達(彼氏?)と抱き合う人もいて、みんな違った形でフィナーレの余韻に浸っているようでした。「どう?楽しかったでしょ?」と友達。自分は「来年は風船もらう!」と言い、友達が笑いながら背中をたたいて慰めて?くれました。


右下の太鼓叩いてる彼、よかったら連絡ください!(WANTED風)

 今回初めて参加したレインボー祭がすごくいいなあって思ったのは、受付やドアを通ってお金払って入るわけじゃないから、敷居がない。誰でも自由に入ったり出たりできる。疲れたら路地で休めばいいし、こんな自分でも誰でも十分に楽しめるイベントだと思いました。
 クラブやバーに行くのは「場違いなんじゃないか」とか「浮いちゃったり、誰からも相手にされないんじゃないか」と思う人もいると思う。でも、このレインボー祭りなら、声をかけてくれる人もいるし、たとえ一人で参加しても、さびしくないっていうか、あの輪の中で楽しめる気がする。
なので、まだ行ったことがないという人、来年はぜひ、行ってみて!