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ゲイシーンはじめて物語 VOL.2

初心者にお届けする初体験コラム。今回は札幌パレードです。

車の運転歴は10年のベテランだけどゲイシーンは若葉マークのAKIMASA(29)がお送りする「初体験」連載。初心者ならではの視点でゲイシーンのいろいろを紹介してイキます!

 9月の三連休、どこかに旅行に行きたいなと思っていたところ、友達からお誘いがあり、札幌に行ってみることにしました。
 今年レインボー祭りに初めて行ってみてとても楽しかったので、札幌のパレードも楽しめるかなと思ったし(地元じゃないし)、食べる物も美味しいし、あわよくば男も?という下心もありました(笑)


9月13日(土)

 羽田からJAL機で千歳空港へ。JRに乗り換えて1時間くらいで札幌に着きました。ホテルにチェックインし、ハーティ@カフェというゲイバー?で開催されている全国参加者交流会に行ってみました。ミラーボールが回るちょっとおしゃれなお店で、主に関東と道内各地から約20~30人のゲイやビアンの人たちが集まってて、ドリンク片手に話に花を咲かせていました。一人で参加してた方も多かったようです。ホスト役のパレード実行委員の方がパレードの見どころやおすすめのお食事どころや観光名所を教えてくれてました。僕はパレード自体見たことも歩いたこともないので、去年のパレードのビデオが流れてるのを「こういう感じなんだ~」って見てたり、近くに座ってる人とお話したりして、なかなか楽しく過ごせました。


 観光客はあまり行かないという「信玄」というラーメン屋で味噌ラーメンを食べて、腹ごなしに、「ノルベサ」という観覧車があるショッピングビルに行ってみました。ショップやカラオケ、ボーリング場、レストランなどがあって、遊びやデートにピッタリな場所です、たぶん。屋上にある観覧車からは札幌の街を一望することができ、夜景を見ながらロマンチックな気分にひたれます…と言っても僕の場合、一緒にいたのが友達だったのでムードもへったくれもなかったんですけどね(笑)
「ノルベサ」の観覧車から見えた札幌の夜景。すすきののネオンがキレイです。

 夜、前夜祭のクラブパーティに行ってみました。クラブ自体、行くのが2回目くらいで、こんな格好で入って大丈夫かな、浮くんじゃないかなって心配でしたが、友達に「ゲイナイトって特にカッコつけてなくても入れるし、平気だよ」と言われたので、おそるおそる入店。昔映画館だった場所を改装したという会場は割と広めの大きさで、ダンスフロアで踊ったり、バーエリアで友達としゃべったり、2階席でまったりしたりと、みんな思い思いに過ごしていました。東京とかだと、けっこう○○系みたいなのがきっぱり分かれてる気がしますが、いい感じに混ざってて、自分みたいなマッチョでもガチムチでもないふつうっぽいタイプでもぜんぜんいやすいなと思いました。
 まだショータイムまで間があるということで、もう1つの競パンナイトに行ってみようということになりました。実はひそかにこれを一番の楽しみにしていたので、イケメンとエッチな展開に!という期待が急に盛り上がり、体が火照ってきました。会場はすごい行列ができていて、道行くノンケたちが「何だこれ?」みたいな感じで見たりしてました。中に入ると、意外と狭くて、100人を超えるマッチョやガチムチな野郎たちがお互いに目でチェックし合う淫靡な雰囲気。満員痴漢電車って感じ?その中で明らかにジャンルが違う自分は絶対浮いてたと思います(苦笑)。でも、上半身裸や競パン一枚の野郎たちもいて、かなり目の保養になりました!自分が脱げと言われたら無理だけど、こういうスタイルならいいな、と思いました。東京でもまたこういうイベントがあったら行くかも!
 やや興奮冷めやらぬ状態でしたが、前夜祭の会場に戻り、ショータイムを見ました。ダンスフロアは満員で、ゴーゴーボーイのセクシーなダンスに目が釘付けになったり、女装の人たちのショーに腹を抱えて笑わされたりして、すごく楽しかった!特にブルボンヌのゲイ語講座!「足なし場所あり」「トロマン」の解説に笑わされました。
 会場を出て、一瞬ハッテン場にでも行ってみようかな?とも思いましたが、明日も早いからということでホテルに戻り、風呂に入って気持ちよく眠ることができました。

オネエチケーゲイ語講座ショー。ノンケさんに意味聞いたり。面白かった!

9月14日(日)

パレード当日は見事なまでの晴天! 「うちらの日頃の行いが良いせいだね~」と勝手なことを言いながら集合地点に向かって歩いていると、これはパレード参加者にちがいない!というイカニモな人たちがちらほらいて、それだけで気分がウキウキしてきました。受付を済ませた後、出発まで会場にいるイケメンたちをチェックしたり、ブースを見て回りながら時間をつぶしました。ゲイの息子を持つお母さんたちがおにぎりブースを出していて、ジーンときました。
 出発開始前にステージでフロートの紹介とかがあり、時間になると音楽が鳴り出し、参加者のボルテージが高まるのがわかり、僕もお祭り気分に。パレードがスタートすると、様子見してようかな~と最初は思っていたけど、友達にも「せっかく来たんだし歩こうよ。地元じゃないから大丈夫っしょ?」と誘われ、「そうだよな」と歩くことにしました。
 途中でちょっと抜けて、全体がどうなってるのか見てたのですが、先頭では割と真面目なアナウンスをしているし、フロートに乗ったびっくりするくらい派手な女装の人もいれば、半裸のイケメンもいれば、普通の格好のゲイの人もたくさんいるし、レズビアンの集団や、プラカードを持って歩く人もいて、いろんな人がいるんだなってよくわかりました。
狸小路とか、けっこう人がたくさん見てる大通りだったのですが、街の人たちは慣れてるのか、手を振ってくれたり、あったかい感じでした。天気もいいし、すごい開放感っていうか、単純に超楽しい!って感じで、歩いてよかったなって思いました。
 クライマックスの風船飛ばしタイム。一瞬誰もが風船を見つめ、静かになりましたが、すぐに大きな拍手が参加者からおこり、とても感動的でした。ムードは最高潮に達し、そのまま大通公園へ戻り、パレードが終了しました。

 大通り公園に戻ってきて、しばらくして、プライド集会が始まりました。
 話には聞いてたけど、札幌市長の挨拶は、堅苦しい言葉を使いながらも、街全体でこのイベントを歓迎しているということが伝わる、とても感動的なものでした。途中参加者から「いいぞ」「その通り」なんて掛け声が出て、上田市長も参加者から歓迎されているのを感じる瞬間がありました。他にも参議院議員からの挨拶や、政党代表者からの祝電が読み上げられましたが、いずれも政治活動的な色が濃いもので、上田市長の挨拶の時とは反対に、会場はややしらけていた気がします。ミュンヘン市長からのメッセージは、札幌市役所に勤めるドイツ人青年が読み上げ、実行委員が隣りで日本語訳を読み上げてました。続いてバディ賞、実行委員会からのベストカップル賞(女の子)、末恐ろしいで賞(男の子)が発表され、受賞者から一言ずつコメント。その後はブースの紹介。最後に実行委員長2人からの挨拶。決して格好いいスピーチではなく、なかなかうまい言葉が出てこない、もどかしい感じでしたが、堀川実行委員長が挨拶中に感激のあまり泣き出してしまうと、会場からはあたたかい拍手が起こっていて、見てるほうもとってもあったかい気持ちになれました。牧実行委員長のお母さんとお姉さんも会場に来ており、あたたかい拍手が起こってました。札幌って親たちがものすごく協力してくれてるんだなあっていうのが印象的でした。

 疲れたので、ホテルに戻ってちょっと休み、友達に「しまだや」というジンギスカンの店に連れて行ってもらいました。正直言って羊のお肉は得意ではないのですが、くさみもまったくなく、確かに旨かった! 元気になりました。
 焼き肉臭が体に染み付いてるかな…と気になりつつも、ゲイタウンを探検しよう!ということで、友達に、知り合いがミセコをやっているというゲイバーに連れてってもらいました。ゲイバーって正直言ってあまり得意じゃなくて、わりとポツンと取り残されるタイプなのですが、「グッドイナフ」というお店は、ちゃんといろいろお話してくれたし、店内もわりと落ち着いた雰囲気で、けっこう居心地が良かったです。そこのお店以外にも、ビル全体がゲイバーだらけみたいなところもあると教えてもらいました。

めちゃくちゃ旨かったです!
 
 いい時間だったので、アフターパーティの会場に向かいました。すすきのってわりと何でも近くにあるのかな?そういう会場を選んでくれてるんだろうけど、移動が便利でいい感じでした。前夜祭に引き続き、アフターパーティの会場もけっこう広かったけど、大盛況な感じ。受付で3色の光るブレスレットが選べるようになってて、色別に「恋人募集」「友達募集」「恋人います」というアピールができるようになってました。うちらは迷わず「恋人募集」を付けて、イイ男と出会えますようにと期待しながらイケメンチェックしてました。ショータイムでは、札幌の女装の人たちやダンサーさんががんばってました。前夜祭のブルボンヌほどではなかったけど、なかなか面白かったです。ダンスフロアで踊ってると、パレードのほのぼのした感じがそのままアフターパーティに引き継がれたようなあったかい盛り上がりで、出会いの楽しみもありつつ、こういう雰囲気を共有してるのも楽しいかもなって、思いました♪

みんなの気持ちが一つになって、盛り上がりました

 結局、北の大地で道産子のイケメンとロマンティックな出会いという展開はなかったわけですが、アフターパーティで踊りながら、2日間の出来事の余韻にひたりながら、彼氏ももちろんだけど、友達とかたくさんいた方が楽しいし、パレードみたいなイベントもふつうに楽しいってわかったし、よかったなって思いました。なんか、旅の恥はかき捨てかもしれないけど、「ホモがいっぱい集まる所は怖い」とか「ゲイバーでオネエ出して騒ぐノリが苦手」とか「パレードとかって無理」と思ってた自分がなんだか嘘のようにいろいろクリアしちゃって、ちょっと不思議な体験でした。札幌マジック?w
 また来年も来てみたいかも!って思いました。